今回は海洋ストラテジー、Nantucket(ナンタケット)の内容を、操作説明をまじえながら紹介していきます。
Nantucket(ナンタケット)は19世紀アメリカの捕鯨黄金期をテーマにしたシミュレーションゲームで、当時のリアルな様子を盛り込んだ小説『白鯨(Moby-Dick or The Whale)』の世界観が反映された作品です。
白鯨「モビィ・ディック」との戦いに敗れたピークォド号のクルー達は、主人公のみを残して全滅。生き残った主人公はあの手この手で復讐を目指す、という流れのゲームです。
※ プレイ画像の一部には説明を目的とした加工画像が含まれています。
チュートリアル開始
どのようなゲームなのか、チュートリアルと序盤をプレイしながら内容と操作方法を紹介していきます。
ゲームを起動するとタイトル画面があらわれます。筆記体で書かれた一番上の「ニューゲーム」を選択するとゲーム開始です。
最初に主人公の設定を行います。『名前・得意分野・特性』の三つを決めます。
今回は名前をセガールに変更して戦闘を得意分野にしてみます。
得意分野の1つめ赤アイコンは戦闘が有利になります。2つめ青アイコンは船の操舵・スピード・船の業務全般で有利になります。3つめの緑アイコンは科学・医療分野で有利になります。4つめの黄アイコンは製作や修理で有利になります。
特性では5つの中から1つを選択できます。ここでかしこさが上がるスマートを選択すると得意分野に割り振れるポイントが1ポイント増えます。
今回は戦闘と相性のよいストロングを選択して力強さを強化しました。他にもいろいろな組み合わせがあるので悩みどころです。
顔はv1.0aの段階では変更は出来ません。シュッとしたセガールみたいな、ニコラス・ケイジのような、あるいはモト冬樹っぽいナイスミドル顔で戦っていきます。
設定がおわると下のプレイボタンが選択できるようになります。
街での流れ
キャラ設定がおわると街に移ります。
チュートリアルでは画面上の光ったポイントをクリックしていくと操作方法が学べるようになっています。
- 酒場 → 船員を集める
- 造船所 → 船を買う・修理・改造
- 店 → 物資補給と売却
- 新聞ボーイ → 仕事を受ける・時代背景の確認
- メニュー → セーブ・ロード・オプション・終了
チュートリアルに従って行くと、
酒場で船員 → 船改造 → 物資 → 仕事
という流れで進んでいきます。通常のプレイでも船員が足りなくなったら酒場、船が壊れたら修理、航行のために物資補給、お金儲けに新聞を見る、という流れは変わりません。この流れがつかめたら基本はバッチリです。
それぞれの施設の詳細について触れてみます。
【街】酒場の画面
酒場の画面では欲しい船員を選択して雇用します。雇うことが出来る船員の上限は『船の大きさ』『主人公の威信度』によって変わります。
船の上限が4だったとしたら、主人公の威信度がたくさんあっても4人分までしか船に乗せることは出来ません。
船の船員の上限を確認したいときは、造船所から『Max crew』マックスクルーの欄で確認できます。画像では10ですから、船長を除いて10人まで船員を乗せられます。
通常プレイに移行した後は主人公が船長になります。威信度はチュートリアル後、主人公が船長になった後に確認できます。
威信度は主人公のステータスの『Prestige』威信の欄で確認できます。これは通常プレイ以降後に酒場画面を開くことでも表示されます。この値はイベントや仕事をこなすことで上下します。船員を解雇すると威信が1さがるので雇用と解雇は慎重に確認して下さい。
威信度のポイントがどのように雇用に関係しているかといいますと、船員のコストの値と関係しています。
船の船員上限が4で、威信度が10だったとします。この場合コスト10の船員を一人だけ雇うことが出来ます。コスト5の船員なら二人乗せられます。
船員のコストの値は船員のレベルと連動しているので、基本的にはコスト=レベルと考えて差し支えはありません。主人公が未熟だと高級な船員は雇えないシステムです。
【街】造船所の画面
造船所では船の購入・改造(追記:技術開発)・修理ができます。チュートリアルでは『ハープーン』の技術を研究する事になります。
【購入】
新しい船を買うにはお金と技術が必要です。お金があっても技術研究が進んでいなければ高級な船に乗り換えることは出来ません。船の種類によって要求技術は異なります。
【技術開発】
研究した技術は船を乗り換えた場合にも生きることになります。乗っている船に搭載されていない項目も前もって研究が可能です。研究できる項目は船員のスキルによって変わります。
たとえば舵について詳しい船員を雇用していれば操舵の技術改良が出来、料理に詳しい船員を雇用していれば厨房技術を研究できます。
研究には時間またはお金がかかりますが、時間が必要なときにも研究完了を待っている必要はなく、研究中も航海ができます。研究がおわったときに研究をした港に立ち寄ることで改良結果を回収することができます。お金だけで済む場合は即時完了します。
【修理】
修理したい場合には、画像で言うと情報の欄から修理ができます。
【街】店の画面
店では物資の補給と売却が出来ます。
- 水 → 生存のために必要
- 食糧 → 生存のために必要
- 酒 → 嗜好品・モラル維持
- 木材 → 船体維持に必要
積荷を積むと、その量でどのくらいの日数もつのか確認できます。
捕鯨を重ねると食糧がダブつくので、食料は売却の機会が多くなります。
【街】新聞ボーイの画面
新聞では無料でニュースと仕事依頼が確認できます。
お金を稼ぐには、ランダムエンカウントのイベントやクジラポイントでの捕鯨以外に、新聞の依頼をクリアする方法があります。
依頼の種類は捕鯨・輸送・探索などなど。
ニュースは英語表記です。ニュースの内容についてはプレイ日記の方でじっくり触れていく予定です。
【街】メニュー画面
メニュー画面は筆記体で表示されています。上から、
ゲームに戻る・セーブ・ロード・オプション・タイトル画面に戻る・ゲーム終了
となっています。
海での流れ
街のチュートリアルがおわると出航して海に出ます。
海洋マップ画面の左上はステータスや依頼などの確認。左下ではメニュー・環境の情報・ゲームスピードの変更。画面右は船の情報確認と船員の配属変更が行えます。
それぞれの詳しい操作法はゲーム内のチュートリアルでフォローされているので、ここでは省略します。
船の状態のアイコンはそれぞれ画像のような役割をもちます。
天候の影響の欄ではメリットとなる効果は緑アイコン、不利な効果は赤アイコンで表示されます。鯨脂(Bulbber)と鯨油(Oil)はこの時代での『おたから』で、高く売却できる資金源です。捕鯨によって獲得できます。鯨油は船に精錬炉を搭載することで入手できます。
船員の配置変更は、船員を適正の部署へ配置したり、事故によって欠員がでた部署を補うために配置変更をしたりします。
船の動かし方は、目的地にカーソルを合わせて右クリックで決定。よければ目的地のアイコンか画面左下からゲームスピードの一時停止を解除します。
設定した場所には、到着に必要な日数の予測が表示されます。この予測日数は風や潮流などの影響を受けて伸びることもあります。
マップは時間が流れている状態であればカラー、一時停止状態だとモノクロで表示されます。スピードの倍速は切り替え可能。
街に戻る、港に寄港したい場合は目的地を街にして『Enter the harbor』を選択します。
画像のような捕鯨ポイントに移動して停止すると捕鯨の選択肢があらわれます。この選択肢は漁場がアクティブ状態(緑文字)のときのみ選ぶことが出来ます。
捕鯨をはじめると『Searching…』捜索中の文字が表示されます。しばらくするとクジラやサメなどとエンカウントします。
生物に出会ったら戦うか去るかを選択します。選択肢は上から『自分で戦う・人を派遣・やめる』
ここで戦う選択をした場合はバトルモードに移行します。
戦闘の流れ
戦闘前に何人出撃させるか決めます。この操作はチュートリアルで学べます。
バトルモードに移行するとこのような画面になります。バトルの流れは、
サイコロを振る → 行動指示・攻撃 → 敵の行動・環境効果
という三つのフェイズで構成されています。それぞれの詳細を説明していきます。
さいころフェイズ
まず最初にサイコロを振ります。下の『Roll』ダイスロールからサイコロを振ります。
サイコロの出た目に対応して味方のアイコンが光ります。光ったアイコンの行動を次のフェイズで取ることができます。空欄の場合はハズレ。なにも行動することが出来ません。
このサイコロの目のアイコンは専門職用とバトル用のものを切り替えることが出来ます。
味方行動フェイズ
行動したい絵柄を選択すると、絵柄の行動をとることができます。基本として行動は1ターンに一回だけ行えます。
たとえば画像の左側の絵柄は攻撃マークですので、敵を攻撃できます。画像は-9と表示されているので、9のダメージを敵に与えることが出来ます。敵を攻撃するときにはカーソルを敵に合わせてクリック。
右側は回復の絵柄で+7と表示されています。これを選択して味方をクリックすると体力を回復できます。
何もすることが無い場合はパスします。
敵・環境フェイズ
味方の行動フェイズが終了すると、敵の行動と環境効果が発動します。これらは画面中央の絵柄で次に何が起きるか確認できます。
たとえばこの様な絵柄だと敵の攻撃です。味方がダメージを受けて傷を負います。絵柄は2つあるので二人がダメージを受けます。
この場合は-4の表示と傷マークですので、4ダメージ確定とそれに加えて敵の攻撃があります。絵柄は2つあるので二人がダメージを受けます。
うずまきマークはマヒ効果。
タイトルマーク、ナンタケット絵柄はターンエンドまで何が起きるかわからない。
これらの効果は敵の行動や環境変化によって毎ターン変動します。
戦闘終了・リザルト画面
戦闘に勝利するとこのような画面があらわれます。
この戦闘によって何を得たのか確認できます。物資を左に移動させると味方の船におたからを積み込むことが出来ます。破棄したい物資は右に移動します。
閉じるとリザルト終了。
プロローグ
チュートリアルで一連の行動がおわるとストーリーが動き出します。
過去に敗れた遺恨がある船長は、打倒白鯨「モビィ・ディック」を叫びます。
「憎いあんちくしょうをブッころがしてやる」と息巻く船長でしたが、返り討ちに遭い船は沈没してしまいます。
主人公は船の沈没から奇跡的に一命をとりとめます。
九死に一生を得た命を打倒白鯨に捧げるのだと誓う主人公。
ふたたびナンタケットへ戻った主人公は、中古のスループ級の船、一本マストの小型船を調達。この船を『Melville』メルヴィルと名づけます。(ハーマン・メルヴィルは小説『白鯨』の著者)
小型船メルヴィル号を手にしたところで本格スタートとなります。
本格的にゲームスタート
本格スタート時の情況は、
- 4人乗り小型船
- お金1000
はじめにすること
まず酒場で船員を雇うことにします。
色つきタブからスペシャリストを雇うことも出来ますし、灰色のコスト安な船員をのせることも出来ます。通常はここで3人雇用します。後述の理由から最低でも3人(船長+船員2)は船に欲しいところです。
船員を雇用
配属について。観測は危険を察知し、操舵は船を動かし、タルマークは船体を維持します。この3つのセクションに人を配属させておけば快適に航行できます。
もし主人公一人で船を動かす場合は、操舵に配属して船を動かせますが、そうすると船体維持が出来ないので、やがて船は沈没してしまいます。(維持と操舵でとっかえひっかえすれば航行できますが忙しい上に遅いです。ですが緊急時の凌ぎの方法として覚えておいて損はありません。)
ですので最低でも二人はいないと快適に航行できません。バトルには1つの捕鯨ボートにつき3人乗れます。最初の船の捕鯨ボートは1つ。ということで3人いれば取りあえず快適に行動できます。
今回は素直に3人雇用して4人フルに船に乗ることにします。
給料のシステム
雇った船員の給料は、儲けがあったときのみ支払います。船員の『Lay』儲けの欄はこのときの分け前を示しています。
たとえば船員に分け前5%の船員が3人いたとします。船員合計15%になります。
この場合、儲けは主人公85%と船員15%で配分されます。100円儲けたら85円が主人公。15円は船員です。
この儲けは寄港した時に発生し、とくに鯨脂や鯨脂の売り上げが大きいです。
儲けていないときは一切給料は支払わなくて良いシステムです。(ダラダラしていると航行のランニングコストや福利厚生の酒コストで破産します。)
お金稼ぎの方法
最初のお金稼ぎは捕鯨がオススメです。ナンタケット港の新聞の上の欄の依頼で捕鯨ポイントで漁をする仕事があります。これを受ければグリーンランド沖の捕鯨ポイントを覚えることが出来ます。
しばらくすると捕鯨ポイントがアクティブになるので、何度も捕鯨して鯨脂で稼ぐと簡単にお金が稼げます。
いざ自由な世界へ
海を航行していると様々なイベントやトラブルが起きます。英語表記なのでイベント内容の細かなニュアンスを感じ取ることは難しいですが、影響を受ける効果は簡単に確認できます。
選択肢にカーソルを合わせるとバルーンヘルプがぴょこんと浮かびます。この内容は短文なので翻訳しやすいです。
ここに赤い文字が表示されていればデメリットな影響を受けます。緑色であればメリットのうれしい影響です。
上の画像は
意訳:船を巡回中、アル中の1人の船員がこっそり水割りラム酒を盗んでいたことが分かった。
というイベントに対して
意訳:ルールは重視すべきだ。破った者に懲罰を加えなければならない。ムチをもってこい。
という選択肢にカーソルを合わせている情況です。
これによって罰者の体力が-5され、モラルが5減り、盗まれた酒の分として酒が1減ります。
長旅の途中、嗜好品の酒に関するイベントはけっこう多めに起きます。このようなイベントを処理しながらお金を稼いでいきます。
操作説明とゲーム内容紹介は以上です。