通史とキーワードがまるっと解る「論語と孔子の事典」おすすめ本の魅力紹介

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今回は論語にまつわるキーワードと、孔子に関する通史がまるごとわかる「論語と孔子の事典」のおすすめポイントをお伝えします。

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「論語と孔子の事典」 おすすめの概要

ボリューム
読みやすさ
くわしさ
お買い得感
総合
  • 著者:江連 隆
  • 発行:大修館書店
  • 巻数:全1巻
  • 総頁:508ページ(初版:486ページ)
  • 定価:5200円+税

オールインワン。初心者から読めて再確認用にも最適。立体的に孔子と論語が理解できる。

概要
論語と孔子にまつわるキーワードと背景について解説。読みふう・コラム風に構成されていて初心者でも読みやすいです。詳しさと解りやすさを兼ね備えた内容で、フォロー範囲も幅広く、事典としてしっかり機能します。函入、ブックマーク(栞紐)つき。

あたまから読んでも読み物風に読めるし、索引が充実しているのでキーワード単位でも調べることが出来ます。1ページは上下に分かれて文章が載っているので、実質1000ページ程のボリュームがあり、ページ数以上の内容が詰まっています。

内容は要点を保ちながらも文章が長すぎないので、ダレずに読むことが出来ます。その程よさはまさしく「中庸」。ちょいちょい挟まれる挿絵・コラム・川柳コーナーが良いアクセントになり、文章もかんたんな表現が意識されていて、とにかく読みやすいのが「論語と孔子の事典」の特徴です。

原文に点・返り点・送りかなが付いているのも学習目的としては嬉しいポイント。文献案内・参考書・解説書の目録も充実しているので、深い道へ進むためのガイドとしても機能します。

おすすめポイント

おすすめポイントをお知らせしたいウサギの挿絵

さらに細かく「論語と孔子の事典」の魅力について見ていきます。

巻頭カラー・巻中の資料画像

表紙と厚紙を数枚めくると巻頭カラーページがあらわれます。そこには孔子像であったり、史料画像であったり、孔子ゆかりの地の風景写真が掲載されています。

本編ではモノクロ画像になりますが、史料や人物画などの画像が豊富です。当時の生活に関する資料画像だったり、なかには人物や詩経に関する切手なども紹介されていて、雑学としての楽しみも本書には含まれています。

孔子の生涯:通史

前半は孔子自身についての事柄を中心にしています。当時の生活用具や生活習慣に関する用語の解説や資料図も豊富です。

《史記》と周辺史料をベースにしながら通説が紹介され、時折に異説なども差し挟まれています。

孔子という人物について語られた本というのは数多く出版されており、はじめて知るのに一体どれを選択して読めば迷うという方がいらっしゃれば、まず私は「論語と孔子の事典」をおすすめします。孔子の人物と歩んだ生涯がトータルに理解でき、時代背景についてもわかりやすく読むことが出来ます。

孔子の時代:社会情勢と生活習慣

論語と孔子の事典プレビュー

大修館書店「論語と孔子の事典」(1996年11月発行 再版)より

歴史の人物をみるのには、まず当時の社会と習慣を知っておくことが欠かせません。その社会と習慣についてこの項目では知る事ができます。

当時の社会情勢は戦乱の世でしたので、複雑な要素が絡みあってひとくちに語ることはできない所を、地図や図表などを多く用いてわかりやすく各勢力の勃興を説明しています。

生活習慣の紹介では、当時のごちそうの定義・朝食メニュー・味付け調味料といったものを、《論語》や周辺史料の記述をもとにまとめられています。

こういった細かな背景については、《論語》だけを読んでもなかなか全体像を知る事ができない事柄なので、「論語と孔子の事典」のように多岐にわたる情報をひとつに整理した書というのはありがたいものです。

孔子を祀る:どのように伝わり広まったか

孔子没後、孔子の考え方は後世どのように伝わりどのように広まったかを紹介しています。

儒学・儒教・儒家学問として日本に影響をあたえた過程や様子についても資料画像をまじえながら解説。

このあたりの背景も《論語》を読んだだけではわからない情報で、読み物として興味深く読むことができる項目です。

論語のキーワード:要点をつかむ

後半は《論語》という書物についての解説が中心になります。

用語単位で章わけされていて検索しやすく、内容もよみもの風の解説なので事典という体裁をとりながらも堅苦しさが軽減されています。

論語に生きる:意図を知る

こちらの項目は、名言や名句をテーマ別に分類して解説していく形がとられています。

「論語と孔子の事典」中、最も読み物風の色合いが強いのがこの項で、まれに著者の句に対する感想や考察が差し込まれます。

論語に登場する人物総覧:キャラリスト

こちらは思いっきり事典形式の人物紹介です。人物についての解説はあっさりしています。それぞれに人物画が掲載されているのが魅力ポイントです。

論語全篇:原文+点+送りかな+各種符号

原文の項目には書き下しや現代語訳はありませんが、各種点・符号・送り仮名がついていて訓読の練習に役立てられます。

あとがき:立体的なイメージ

見開き2ページに渡って書かれたあとがきでは、この書にこめた想いがユーモラスにつづられています。

なるほどなるほど「話の脱線好き」を活かしてのこの内容というわけですね。というのがあとがきを読むとわかります。

オススメのまとめ

こんなひとにおすすめです。

おすすめ
  • 孔子と論語についてトータルに理解したい人
  • 色んな角度から立体的に理解したい人
  • わかりやすいけど内容はしっかりしたものが欲しい人
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