今回は、通常使わないような文字、難しい漢字をブログなどに表示させるための簡単な方法について紹介します。また、難しい漢字を検索するのに便利なサイトと、その使い方についても分かりやすく案内していきます。
以下のサイトを利用すれば、常用外漢字・表外漢字もかんたんに検索して使うことが出来ます。
難しい漢字をつかう方法
日本語入力ソフトでフォローされていないような、普通は打てない文字・漢字をつかう方法には、おおきくわけて3つあります。
- 1:コピーして貼り付ける
- 2:文字コードを使う
- 3:辞書データに単語を追加する
今回は1と2の方法について案内していきます。3については詳しく触れませんが、巻末でいくつかの便利サイトを紹介しています。
ショートカット
以下の文中で紹介するサイト一覧。
リンク 漢字検索 – 読みや画数などから人名用漢字含む1万字を検索 リンク Unicode CJK統合漢字-部首索引 – CyberLibrarian リンク マルチ部首漢字検索 – sljfaq.org(手書きOK) リンク Unicode文字ツール【1】難しい漢字をさがす方法
最も簡単な方法は、目当ての漢字を探してコピー&ペースト(以下コピペ)することです。目当ての文字や漢字を、手早く検索することができる便利サイトと使い方を紹介します
(※ 標準的なフォントを使用していないと、検索結果の漢字が表示されない場合があります。)
漢字検索:よみ・画数・部首・コードなどから柔軟に検索
リンク 漢字検索 – 読みや画数などから人名用漢字含む1万字を検索こちらのサイトは通常の「よみ」に加えて、画数・漢字のパーツ・コードなどの条件からも漢字を検索することができる、柔軟で便利な漢字検索サイトです。
■ つかいかた
たとえば「跪」という漢字を探したいときは、
赤枠部分の検索窓に絞り込み条件を入力します。「跪」は「あしへん」に「危」というパーツ構成になっていますから、「あしへん 危」と文字と文字の間にスペースをはさんで入力し、検索ボタンを押してみましょう。
すると検索結果が表示されました。表示された文字をコピペすれば、簡単に目的の漢字を使うことが出来ます。
こちらのサイトは、目的の漢字の読み方や、目的の漢字の形がわかっているときの文字検索に便利なサイトです。
部首索引:文字のパーツから検索
リンク Unicode CJK統合漢字-部首索引 – CyberLibrarianこちらのサイトは、文字のパーツ・部首から漢字を検索することができるサイトです。繁体字だけでなく簡体字もフォローしているので、かなり幅広く漢字を探すことができます。
■ つかいかた
たとえば「海」という漢字をド忘れしたとします。

あれ~、なんだったかな~。たしか「氵」がついてたな~。
部首リストから「氵」を選択してみます。
すると検索部首のページに移りますから、スクロールして目的の漢字を探すか、または読み方がわかっているならば、ブラウザのページ内検索機能から探し出すこともできます。
背景がオレンジ色の文字は、ブログや掲示板などに直接コピペしても文字化けせず使うことが出来ます。白背景の場合(JISコードがない物)は文字化けする場合もあるので、そのようなときには文字コードを利用する必要があります。文字コードの利用については、下記の項目で案内いたします。
(※ 同サイトの上記のリンクを辿ると、他の外国語や記号なども検索ができます。)
マルチ部首検索:手書きもOK
リンク マルチ部首漢字検索 – sljfaq.orgこちらのサイトのユニークなところは、複数の部首を組み合わせて、視覚的操作でわかりやすく検索できる点です。
■ つかいかた
たとえば、またまた「海」という漢字をド忘れしたとします。

そういえば、たしか「氵」と「毋」がついてた気がする~。
左の部首から「氵」と「毋」を選択します。いくつも検索があらわれた場合は、右の結果の「more」を押すとページ送りができます。
このように複数の漢字のパーツを組み合わせて、漢字を絞り込むことができます。文字コードや読みなどの情報を得たい場合は、結果の欄にあらわれた文字を選択します。
それは外部のデータベースへのリンクになっていて、jisやユニコードなどの情報を確認することができます。
■ 手書きもできる!
またこのようなアプローチの仕方もできます。同サイトの上の手書きタブを選択することで、手書き検索モードに移ります。
左の枠内に手書きで漢字を書いていくと、右に検索結果が表示される仕組みです。どの部首を選んでいいか迷った場合は、こちらの方法でも検索ができます。
コピペのメリット・デメリット
■ メリット
- かんたん
- 時間が掛からない
■ デメリット
- マニアックな漢字は文字化けに注意が必要
※ JISコード(日本語を表記する標準的な文字コード)が無いようなマニアックな漢字は、コピペして上手く表示されたとしても、たとえばWordPressでつくった記事を移動したり、引っ越したりしたときに「?」などに置き換わったりする可能性があります。マニアックな漢字はコードを利用することで文字化けを防ぐことができます。漢文や古典などを扱っていて、マニアックな漢字を使うサイトを運営されている方は注意が必要です。
【2】難しい漢字の文字コードを探す方法
ここでは簡単に文字コードを調べる方法を紹介します。下記のサイトを利用することで、難しい漢字をかんたんに文字コードに変換することができます。
Unicode文字ツール:漢字からコードへ変換。コードから漢字へ変換。
リンク Unicode文字ツールこちらのサイトをつかいますと、かんたんに漢字から文字コードへ変換・文字コードから漢字に変換することができます。
■ つかいかた
たとえば「虈」というマニアックな漢字を使う必要があるものだとします。この文字にはJISコードが無いので、ブログの記事の引越し途中などに、もしかしたらどうにかなっちゃう可能性がある文字です。
さきほど紹介した漢字検索サイトを使って文字を探し出します。文字がコピペできない場合は、4ケタのUnicodeをコピーします。(U+○○○○の場合は、U+の部分は不要)
もし、こういう感じのサイトにたどり着いた場合は、UTF-16の数字か、UTF-32の右4ケタをコピーしてみてください。今回は「8648」をコピーします。
そしてこの項目で紹介している変換サイトに文字か数字を入力します。
文字がコピペできた場合には、「1文字入力して調べる」のボックスに文字を入力し、調べるボタンを押します。(※ 調べるボタンが活性化しない場合には、一度ボックスの外を選択すると押せる様になります。)
画像の赤枠部分にある「HTML数値文字参照(16進数表記)」か「HTML数値文字参照(10進数表記)」のどちらかのコードをコピーしてください。
このコードを利用することによって、ブログなどで難しい漢字を扱うことができます。
今回のコード「虈;(;=半角)」を、たとえばWordPressのテキストモードで入力し、プレビューしてみるとちゃんと変換されていることが確認できると思います。 →「虈」
■ 文字がコピペできない場合はUnicode
4ケタのUnicodeを利用する場合には「文字番号を入力して調べる」のボックスにコードを入力して、調べるボタンを押します。(※ 調べるボタンが活性化しない場合には、一度ボックスの外を選択すると押せる様になります。)
そうすると目的の文字が表示されますので、この文字をコピペします。そして先ほど行った「1文字入力して調べる」のボックスに文字を入れればコードが表示されます。
ブログ、webサイト、掲示板などの、最終的にHTMLという形で閲覧者に表示されるものについては、今回のようなHTML数値文字コードをつかう方法で漢字を扱うことができます。
文字コードのメリット・デメリット
■ メリット
- マニアックな漢字を扱うことができる
- 記事の引っ越しによる文字化け事故を防ぐことができる
■ デメリット
- すこし時間が掛かる
- すこし面倒
- 記事を編集するときにちょっと不便
【3】(付録)無料辞書データの便利サイト
ここでは3つめの手段「辞書データに単語を追加する」のに便利なリンクをいくつか紹介いたします。(順不同)
リンク Google 日本語入力Google-IME。辞書をいじらなくても、そこそこマニアックな漢字がバンバン打てます。
リンク 茶柱流中国史辞書MS-IME用。春秋時代、戦国時代、三国志、水滸伝、封神演義の人物や地名、武具など。
リンク 三国志人名辞書 MS-IME版MS-IME用。三国志の人物。
リンク ATOK用中国史辞書シリーズ | 睡人亭ATOK用の中国史辞書。人名・古典籍・地名・正史人名・諸子百家篇名・十三経注疏篇名・春秋年号・漢文辞書などなど。
リンク 日本史&文学史辞書(ATOK-IME)ATOK&MS-IME。日本史・文学史関係の単語等が16,014語つまった辞書。
リンク 中国都市辞書公開ATOK&MS-IME。343都市収録。