Sailaway世界周航・嵐の北大西洋横断~リスボン(AAR02)

ゲーム(海洋モノ)
くま
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こんにちは、梅永とうふ店です。

今回は嵐の北大西洋を横断し、アゾレス諸島オルタ港を経てリスボンへと渡っています。

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今回も「Sailaway – The Sailing Simulator」の魅力を紹介しながら、世界周航七大洋制覇を目指していきます。

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AAR02 嵐の北大西洋横断

Sailawayで世界周航と七大洋制覇を目指す

前回のあらすじ

■2018/01/31:米国ナンタケット出発

リンク Sailaway世界周航・操作説明~ナンタケット出港(AAR01)

Sailawayの天候は、アメリカ海洋大気庁(NOAA)に基づいてリアルタイムで同期され、マップも地球規模でモデリングされているシミュレーターです。

【北大西洋】強烈な南風

カナダのノバスコシア州あたりに強い低気圧が発生しているマップの様子を説明

追い風が途中で強烈な南風に切り替わる

こちらは出港後の2018/02/01のマップの様子です。カナダのノバスコシア州あたりに強い低気圧が発生しており、風が反時計回りに吹き込んでいるのがわかります。これは冬のカナダの大西洋岸でよくみられる傾向です。

仮にこのままオレンジ線の針路を東にとった場合、気圧が急激に変化でもしなければ途中で強烈な南風(横風)にあおられることになります。

前回までは、向かい風はジェノア、追い風はジェネカーの帆をつかっていましたが、横風の時には何の帆を使えばよいでしょうか?

ここで少し整理しておきましょう。

★検証:横風にはジェノア・ジブ・ジェネカーどれが適しているか

今回つかっているボート「38FT OCEAN CRUISER」には後方の帆のメインセイルに加えて、前帆にジェノア・ジブ・ジェネカーの3種を搭載しています。

この3つの帆を、風向に対応して切り替えて使っていくわけですが、セオリーとしては向かい風のときはジェノア、追い風のときはジェネカーが適しています。

では横風には何が良いのか、ついでなので横風を受けている区間を航行中に、すこしデータをとって検証してみました。そのうち似た角度、似た結果については重複データとして省いて掲載します。

以下の表は、色々な横風の状況下で、帆の自動調整機能を使ってとったデータです。自動調整機能を使うことによって、そのとき(本シミュレーター的に)最適な帆を選ばせることができます。向きは0°が真正面、180°が真後ろを示します。

風向(°) 風速(kn) 船速(kn) 帆種
右舷131° 19.1kn(9.8m/s) 8.1kn(4.1m/s) ジェネカー
右舷124° 25.2kn(12.9m/s) 9.0kn(4.6m/s) ジブ
右舷107° 30.5kn(15.6m/s) 7.0kn(3.6m/s) ジェネカー
右舷97° 32.7kn(16.8m/s) 8.3kn(4.2m/s) 前帆ナシ
右舷94° 25.5kn(13.1m/s) 8.1kn(4.1m/s) ジブ
右舷91° 23.2kn(11.9m/s) 8.0kn(4.1m/s) ジブ
左舷54° 19.7kn(10.1m/s) 7.1kn(3.6m/s) ジブ
左舷47° 24.3kn(12.5m/s) 7.0kn(3.6m/s) ジェノア

今回の環境ではこのような傾向があらわれました。波については計器がないため集計できませんでしたが、嵐の中なのでだいたい高波でした。これらを噛み砕いてまとめてみると次のような事が言えます。

まとめ
  • 前45°あたりはジェノアがよい
  • 後130°あたりはジェネカーがよい
  • 横風50°~120°くらいまでジブが使える
  • 強風時には前帆が無い方が速度が出ることもある

一概には言えませんが、Sailawayのシミュレーター上では、だいたいこのような感じで覚えておいて差し支えはなさそうです。

【北大西洋】警報が出るような海はやっぱりヤバイ

今回の北大西洋の横断は、検証の数値をご覧いただくとわかるように、なかなかの強い風に吹かれ続けていました。

横風に煽られて沈没しそうなボート

Sailawayはこんなヤバイ状態でも航行が可能

データがとれた中で一番強風だったのは2018/02/03に、真横から受けた38.7kn(19.9m/s)という風でした。これは気象庁の基準では風力8に該当し、海上強風警報が出るくらいの強い風です。

リンク 気象庁|予報用語 風

警報が出てるのに無理して海に出ると、画像のようなヤバイことになっちゃうことが今回の大西洋横断の旅でわかりました。

【北大西洋】アゾレス諸島オルタに到着

2018/01/31に米国ナンタケット港を出て北大西洋を渡り、同年02/15にアゾレス諸島のオルタ港へ到着しました。約3537Kmを16日ほどの日程で渡ることができました。一日平均221km進んだことになります。

ポルトガル領アゾレス諸島のファイアル島東部に位置するオルタ港は、大西洋横断の中継基地や捕鯨拠点としても賑わった港です。現在もオレンジ屋根と白い壁の欧風な建物が立ち並ぶ町並みと、レストランやホテルなどの観光施設を備えた観光地としても有名です。

ファイアル島の面積は約173km2です。これは日本でいうと北海道の利尻島(約182km2)、長崎県の中通島(約168km2)、平戸島(約164km2)くらいの大きさの島です。小さそうに思えて、実際は多くの人が住むのに足る大きさで、事実ファイアル島の人口は1万人規模です。

Sailawayオルタ港近海の風景

オルタ港近海にて

ずっと悪かった天候も、オルタにつく頃には穏やかになり、この日はカモメがボートを出迎えてくれました。

【北大西洋】ボートを乗り換えよう

Sailawayナンタケットからオルタまで約3537Kmの軌跡

ナンタケットからオルタまで約3537Kmの軌跡。グレーの点が離れているほどスピードが出た区間を示します。

ここでボートチェンジです。「38FT OCEAN CRUISER」は小さいので、横風にあおられると倒れてしまい、速度が安定して出せませんでした。大洋を渡るにはちょっと非力かもしれません。とうことでボートチェンジです。

Sailawayピコ島ピコ山を背にした50 PERFORMANCE CRUISER

ピコ島ピコ山を背景に

乗り換えたのは「50’ PERFORMANCE CRUISER」です。こちらのボートはレースに良し、クルージングに良しの大きなボートです。帆も大きくスピードも出せる船です。

この船で旅を継続し、ポルトガル首都のリスボンを目指します。

【北大西洋】カナリア海流にのって

Sailawayオルタからリスボンへ向かう航路の予定

前半は南風、後半は北風

オルタとリスボンは直線距離で約1680km離れています。画像はオルタを出港した時点の風の様子です。ポルトガル沖にうっすら高気圧が発生していて、時計回りに風が広がっている様子をみることができます。

アゾレス諸島とイベリア半島の間には、北大西洋海流の支流であるカナリア海流が流れていて、画像でもほんとに薄っすらとですが、アゾレス諸島からイベリア半島に波が流れているのが確認できます。

波は追波、風も横風と環境はなかなかの好条件です。その環境の通り、リスボン近海まで非常に順調な航海となりました。

【北大西洋】リスボン到着

2018/02/15にオルタ港を出発し、リスボンに到着したのが02/23。約1680kmを8日ほどの日程で渡ることができました。一日平均210km進んだことになります。

ナンタケット~オルタ間よりペースが遅かったのは、嵐による強風の有無の差です。帆船は風を利用して動く乗り物ですから、穏やかな風ではゆっくりしか進めません。

リスボンについてはあらためて説明する必要がないほど有名な街で、歴史的建造物も多く、観光地としても人気がある街です。海洋がらみのお話としては、欧州人としてはじめて南アフリカの希望峰に到達した「バルトロメウ・ディアス」もここから旅立っています。

Sailawayオルタからリスボンまで約1680kmの軌跡

オルタからリスボンまで、約1680kmの軌跡。

そのディアスにあやかって、つぎは南方を目指していこうと思います。当面の目的地として、ジブラルタル海峡を渡って地中海に入り、セウタ港に針路を取ることにします。

つづき Sailaway世界周航・地中海の逆風~カナリア諸島(AAR03)