広漢和辞典の6つの索引の使い方(+7種の付録の魅力をガイド)

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広漢和辞典の特徴

関連 漢和辞典のおすすめ6種の紹介とグレード比較

でおすすめした「広漢和辞典」の索引の使い方と、付録の魅力についてガイドしていきます。あらためて「広漢和辞典」の特徴をあげますと、

 
  • 漢字2万字、熟語12万以上を収録
  • 親字を介さずに直に熟語を検索できる
  • 熟語から親字も引ける
  • 6つの索引(四角号碼つき)
  • 充実の付録資料

という魅力があります。収録されている内容としましては、一般社会人・中学・高校・大学生はもちろん、それ以上のモノを求めたい方に(高値ですが)おすすめできる漢和辞典です。

広漢和辞典の6つの使い方・基本ガイド

広漢和辞典の使い方

広漢和辞典の6つの索引の使い方を解説していきます。基本の使い方は、まず目的の漢字の掲載場所を索引巻で探し、そして上中下巻のそれぞれのページに移動するという使い方をします。

四角号碼 < 読み系索引部首索引 < 総画索引

索引はこの順に面倒さが増しますので、簡単に検索できる方法が選べる場合には、カンタン・スピーディな方で漢字を探してください。

字音・字訓索引(読み方でさがす)

字音ラベル

漢字の読み方がわかっている場合は、字音・字訓索引(音読み・訓読み)を使って検索します。索引巻の字音・字訓ラベルがついている部分がそれです。

使い方は一般的な国語辞典と同じです。たとえば「」という漢字を探す場合は、訓読みの「うめ」や音読みの「バイ」等のリストを見ていきます。

梅を索引

漢字を引くとこのような結果にたどり着きます。画像でいうと、梅という漢字の横についている数字が掲載巻とページを示しています。画像でいうと、中597であれば、中巻の597ページに「梅」の情報が掲載されていることをあらわします。

中国語音索引(中国よみでさがす)

中国よみ(ピンイン)で調べる場合は、中国語音索引を使います。

使い方は一般的な英和辞典と同じです。たとえば「」という漢字を探す場合は、中国語発音(ピンイン)の「méi」の項目を見ていきます。

梅をピンイン検索

するとこのような結果にたどり着きます。画像でいうと、梅という漢字の横についている数字が掲載巻とページを示しています。中597であれば、中巻の597ページに「梅」の情報が掲載されていることをあらわします。

部首索引(漢字のパーツでさがす)

漢字のかたちで探す場合は、部首索引を使います。部首というのは漢字のパーツのことで、そのパーツを手がかりに検索する機能が部首索引です。この部首索引は索引巻あるいは上中下巻の表紙裏にあります。

広漢和辞典の部首索引

探し方は代表的な部首の形で引きます。たとえば「」という漢字について調べたい場合は、梅の字を構成しているうちの、代表的な部首である「木・きへん」で引きます。部首の下にある数字は巻数と掲載ページを示しています。中530であれば中巻の530ページに木偏の漢字リストが載っていることを示しています。

広漢和辞典のページ上説明

それを手がかりに中巻を開くと、ページの右上や左上に画像のようなものが記載されていることにお気づきいただけると思います。このうちの画数は、部首を除いた部分の書き順の数を示しています。これを手がかりにすることで、よりすばやく検索することが出来ます。

たとえば「梅」の部首「木」を除くと「毎」が残ります。毎の画数は6画ですので、木部6画を探すと梅ページに素早くたどり着くことが出来る、という仕組みになっています。

四角号碼索引(漢字の形状でさがす)

漢字全体のかたちで探す場合は、四角号碼索引(しかくごうま・さくいん)を使います。四角は四隅のことで、号碼はリスト番号のことを示します。すなわち、漢字の四隅のかたちで分類された4桁(+オプション)の番号リストから検索する機能です。

四角号碼索引は、読み方、部首の当てはめ方、画数がわからない場合でも、形さえわかれば検索できる方法です。

四角号碼の説明画像

たとえば「」の字であれば、4895と番号振りされています。四桁の数字はそれぞれ(左上・右上・左下・右下)の筆形をしめしています。

このちょっとマニアックな検索法を使いこなすためには、10種類ほどの分類ルールを覚えなくてはなりませんが、それを乗り越えると、読み索引や部首索引以上のスピーディな検索が可能になります。

広漢和辞典の四角号碼の分類は、大漢和辞典の四角号碼に基づくものでありまして、商務印書店「新華字典」の分類とは異なる部分もあります。しかし、その差異に対応した番号対照表が掲載されており、その点についての配慮がなされています。

【付録】四角号碼の分類表と基本ルール

ここでは四角号碼の雰囲気を紹介するために、簡易的な四角号碼の分類表を掲載します。下記のような表を見ながら、漢字を脳内で四桁の数字に変換します。(左上・右上・左下・右下の順)

■ 特殊ルール(連続性がある場合)

【同属性が左右に及ぶ】※ 同属性が左右に及ぶ場合は、左(右の数字を左に代入する場合もあり)の数字をそのままに、右の数字は0となります。下部がない場合は00となります。【例】一(1000)二(1010)三(1010)辶系(3×30)

【同属性が上下に及ぶ】※ 同属性が上下に及ぶ場合は、他に別属性がなければ上の数字はそのままに、下は0となります。他に別属性が間に存在する場合でも同一のパーツが上下に及んでいれば連続性が認められ下部を0と表記します。たとえば右上と右下が同属性であるなら(x1x0)となります。【例】│(2000)利(2290)

■ 四角号碼分類表

(スマホ表示の場合は、横スクロールできます。)

番号 筆名・筆形 字例 説明と例
0 【頭】亠 言、立、主、广、疾 点と横棒で構成されたもの。なべぶたの形。【例】左上と右上がともに亠属性であれば00xxになる。
1 【横】━・左下からのハネ・カギハネ 天、土、地、氵、元、風 一筆の横棒、左下からのハネ、カギハネの形。【例】土→左右の下部が同属性としてこれに該当し、10と表記する(xx10)【例】風→右下がこれに該当し、1と表記する(xxx1)
2 【垂】┃、ノ、右上からのハネ 山、月、丘、利 一筆の縦棒、右上からのハネの形。【例】丘→アタマの部分がこれに該当し、20と表記する(20xx)【例】利→左上と右上下が同じ2に該当するが、別パーツごとに表記する(22×0)
3 【点】点、ひっぱり 礼、之、冖、衣、辶 一筆の点と捺(ひっぱり)、辶の伸ばし部分も含む。【例】礼→ネのアタマの部分が該当し、3と表記する(3xxx)【例】道→辶の左上が点に該当、下部の左右が同パーツと判定され、3と30と表記する(3×30)
4 【叉】二線交錯 十、又、メ、ナ、寸、艹 二つの線が交差しているもの。【例】草→艹の左右(個別に十と十として判定)と下部の十が該当し、それぞれ4と表記する(4440)【例】木→十の部分が該当する。アタマの部分は亠ではなく、突き抜けて十となっており、それが交差して上部を支配しているので40と表記する。(40xx)
5 【挿】ぬき、つらぬき 扌、‡、打、中、羊、申 一線が他の二線以上を貫いているもの。【例】書→上部の縦棒が二線以上を貫き、同パーツが上部を支配しているので50と表記する(50xx)
6 【方】口、しかく 口、国、鳴、目、由、甲 スキマのない四角形。角が飛び出ている皿・且などはこれに含まれない。口は6000、口の中に別パーツが含まれる場合は、口の中のパーツは下部扱いとなる。【例】四→口が四隅を支配しているが、口の中に別パーツが含まれているので上部のみ60となる(60xx)
7 【角】「、」、厂、ヨ、¬ 問、印、冗、衣 縦横の二線がカド・カギを形成するパーツ。【例】印→左上がカドに該当し、7と表記する(7xxx)【例】冗→右上のカドが該当し、7と表記する(x7xx)
8 【八】八、人、(ヽ/) 分、負、金、足、午、羊 八の字と人の字、またはその変形。【例】火→下部の左右が人に該当し、80と表記する(xx80)【例】午→上部の左右が人の変形に該当し、80と表記する(80xx)
9 【小】小、(,、、)、忄 糸、米、鱗、木、忙 小の字とその変形。【例】木→下部の↑部分が小の変形に該当し、それが下部を支配しているため90と表記する(xx90)【例】憾→左の上下が該当し、連続性も認められるため左上を9、左下を0と表記する(9x0x)

このような表をもとに4桁の番号に変換し、そして該当する項目を探すと掲載ページにたどり着ける、という仕組みになっています。

10種類ほどの分類ルールや、あてはめるコツを掴むまで大変ですが、上手く使いこなすことができれば、漢字を素早く検索する事ができます。また、慣れてくると当てっ子クイズやパズル的な味わいも出てきます。

総画索引(画数でさがす)

漢字リスト

漢字全体の筆順、画数がわかるときには、総画索引をつかいます。単純な漢字リストから探し出すことになる為、目に負担のかかる検索方法であり、他の索引が使えるときには、なるべくそちらを優先するのがオススメです。

この総画索引と部首索引の機能は、上中下巻それぞれに収録されているため、索引巻を介さなくても直に検索可能です。

熟語索引(語彙・固有名・故事などでさがす)

ここまでは漢字単品を探し出す方法でしたが、熟語索引では二文字の熟語、三文字の熟語、四文字熟語のほか、人名・地名・書名・故事成語などを検索することが出来ます。一般向けモデルには収録されていない、上位モデルの特権的機能です。

広漢和辞典は12万もの熟語を収録していますので、有名所、メジャーどころの古典のことなら、かなりの割合でフォローされています。言葉の意味はもちろん、語出や出典などもくわしく調べることができるので便利ですし、教養や雑学の補強としても美味しい機能です。

広漢和辞典の7つの付録の魅力をガイド

索引巻には6つの索引機能の他にも、7つの付録が収録されています。

 
  • 常用漢字表
  • 人名用漢字別表
  • 中国・日本の漢字字体対照表
  • 学芸年表
  • 年号表
  • 中国の言語と文字
  • 漢字の書体

■ 付録1:常用漢字表

常用漢字表は、国で定められた常用漢字を検索できる付録です。ただし広漢和辞典のような上位モデルは、あまり頻繁に改定されないので、現在の常用漢字と異なる部分も含まれている可能性があります。

たとえば昭和57年に発行された広漢和辞典(初版)で言いますと、昭和56年10月1日に内閣告示された常用漢字を元に表が作られています。

常用漢字を調べる方法はたくさんありますので、普通は辞典の情報が古くてもそんなに困りません。しかし、どうしても最新の常用漢字を漢和辞典で追う必要がある場合は、最新版の一般向けモデルの辞典でフォローする必要があります。

■ 付録2:人名用漢字別表

人名用漢字別表は、常用漢字以外で子供の名前として使える漢字をあらわす表です。こちらも最新の情報を得たい場合は辞典以外でも調べられるものです。

ちなみに昭和57年に発行された広漢和辞典(初版)で言いますと、昭和56年10月1日に法務省で定められた漢字を基に表がつくられています。也・圭・奈・杏・沙・梨・楓・瞳・翔・茉・靖・鶴・亀などが該当しています。

■ 付録3:中国・日本の漢字字体対照表

新字・旧字・異体字の対象表です。漢字の簡略化についてのコラムが付いています。

■ 付録4:学芸年表

50ページほどの大ボリュームを誇る学芸年表です。時代名・王・年号・干支・中華の出来事・日本の出来事・世界の出来事を収録。

それぞれの時代や国のことを、じっくり対比しながら俯瞰することができます。前後関係を確認するときにも便利です。

■ 付録5:年号表

日本と中国の年号を網羅し、それぞれの期間も確認できます。新漢語林などの一般モデルにも収録されている基本的な付録です。

■ 付録6:中国の言語と文字

20ページほどのボリュームで、漢語漢字の由来や分類、発音についての詳細な解説が収録されています。

■ 付録7:漢字の書体

篆書・隷書・草書・行書を経て、そして仮名へ流れる過程と由来について解説されています。

まとめ

このように、漢字を検索するための機能を豊富に搭載し、さらに古典漢字の理解を助けてくれる付録資料も備えられている、そんなハイスペックさが「広漢和辞典」の魅力なのであります。

関連 漢和辞典のおすすめ6種の紹介とグレード比較