Abandon Ship 内容紹介&レビュー&プレイレポート

ゲーム(海洋モノ)

今回はAbandon Ship(アバンドン シップ)を体験してみました。

「Abandon Ship」は帆船を用いて敵と戦い、様々な困難を乗り越えていくストラテジーゲームです。船員をあつめて船を改造し、食糧や士気や船のコンディションを管理しながら冒険を進めていきます。

まだ現在(2018年2月)はアーリーアクセス版ということもありまして、未開発な部分も多く不具合もいくつかみられるのですが、今後の展開次第でとても楽しい体験ができそうな期待を抱かせてくれる作品です。

Abandon Ship:スチームストア

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Abandon Ship の内容紹介

※ バージョン(Early Access0.5.8009)当時の「ストーリーモード」を対象にした内容です。

フィールド・エリアマップ

箱庭マップ

箱庭マップ

マップはたくさんの箱庭マップで構成されており、それぞれはゲートで繋がっています。ゲートを通過する事によって別の海に移動することができます。

全体マップ

全体マップ

各マップのつながりは全体マップから確認が出来ます。マップの天候や地形や街の有無などの環境はそれぞれ異なっていて、その構成はゲーム開始時にランダムに変化します。シード値を設定して何度も同じ構成のマップに挑戦することもできます。

イベント

イベントマーカー

イベントマーカー

マップを探索するとイベントマーカーを発見することが出来ます。イベントは食糧を見つけたり資金を入手するなどの良い内容のものから、物資を失ったり敵と遭遇したり様々なことが起きます。

現バージョンのストーリーモードでは、イベントを数回こなすとゲートが開いてマップ移動ができるというシステムになっています。

戦闘

船員を指揮しながら戦う

船員を指揮しながら戦う

戦闘は公式の説明の通り「FTLライク」です。船員達をリアルタイムに指揮しながら砲撃や船を修理をしていきます。

(動画内容: 砲撃、白兵戦、臼砲、修理、雷の火災、撃沈シーン)

戦い方は様々な方法をとることができます。アウトレンジをキープしながら砲撃や臼砲による迫撃を中心に戦うことも出来ますし、接近して体当たりすることもできます。不利と見れば逃亡も可能です。

バトル中に一時停止することもできますが、それでも戦闘中は色々なことに対処しなくてはなりませんので、かなり慌しい感じでバトルを楽しむことが出来ます。

街・ショップ

船の改造とアップグレード

船の改造とアップグレード

各マップにランダムに配置される街では船の改造や船員の雇用などが出来ます。ライフボートを搭載して沈没時に備えたり、装甲を厚くして防御力を強化したり、砲の種類をアップグレードして攻撃力を強化することも出来ます。食糧の補給や士気高揚も街で行えます。

街の来訪をきっかけにしたストーリーイベントもありまして、そちらの内容は後述のプレイレポートの方で紹介しています。

レビュー&感想(バージョン Early Access0.5.8009)

現時点でのストーリモードは1プレイ4~6時間程度でクリアでき、ボリュームとしては少なめです。いくつかのマップ分岐はあるものの、大筋では一本道でボスに至るのでスケール感も小さいです。公式の説明では、完成版になるまであと1年近くかかるということなので、今後のボリュームアップに期待できそうです。

現時点でのゲームバランスは厳しいです。資金を稼ぐ機会が少ないうえに限定的なので、お金を稼ぐことができず改造の楽しみは少ないです。一戦あたりの戦闘ダメージも激しいので、お金は船の修理代へと消えていきます。また、一度でもプレイヤーの船が沈没してしまうと船員雇用の為の資金を稼ぐ機会がないため、プレイは続くものの実質的にゲームクリアはできなくなります。このあたりは調整不足な印象は否めません。

バトルシステムは「FTL」のほか多数のゲームで採用されているものがベースになっているので安定しています。きっちりと慌しくて緊迫感のある戦闘が楽しめます。

スチームの各国のレビューを見てみると「オープンワールド化」を望む声がみられます。現時点のストーリーモードはとにかくベルトスクロールアクションゲームのように急がされるシステムなので、なるほどオープンワールド化してマイペースにプレイできるモードが追加されればとても魅力的に感じます。

総合するとまだ調整不足な部分が強いのでオススメはできませんが、期待して今後の経過を見守りたくなる魅力を秘めたゲームです。

プレイレポート

操作説明とストーリー紹介を軸にプレイの流れを追っていきます。

ゲーム設定

ゲーム設定

まずストーリーモードを開始するとゲーム設定画面があらわれます。それぞれ画像の通りの設定が出来ます。

データ名はセーブデータの名前で分かりやすい名前に変更できます。難易度は今回はノーマルを選択していますが、初めての場合はイージーをオススメします。4つ目の項目のチェックは、

by signing up to the abandon ship newsletter, you can have your name added to the game. if you tick the box, then all the player-generated names from the newsletter will be spawned into the game.

(意訳:ニュースレターに登録するとあなたの名前をゲームに追加することができます。チェックボックスをオンにすると、ニュースレターに登録したプレーヤーたちの名前がゲームに生成されます。)

ということらしいのですが、よくわかりません。よくわからないまま今回はチェックしておきます。

シード値を設定することでマップ構成を固定したり共有したりできます。文字はアルファベットと数字がつかえます。今回は「umech」というシード値で生成された環境でプレイを進めていきます。

オープニング

テキストベースのオープニング

テキストベースのオープニング

ゲーム設定がおわるとオープニングがはじまります。

a wild chorus – the birth of a monster.

(意訳:狂った合唱 - モンスターの誕生

in that moment, the final strand is cut. a burst of clarity. the horror of your recent existence dawns upon you . escape is all you can think of.

(意訳:その瞬間、最後の鎖が外された。それは明らかに張り裂けたのだ。あなたの生存を脅かす恐怖の存在がここに現れた。もはや逃げる以外のすべは無かった。

the tentacles flail wildly in the water. people drop to their knees, some through fear, other with adulation. their god is manifest! you watch from your position of privileges on a private balcony. you notice your two bodyguards are distracted and enraptured.

(意訳:触手は水の中で激しくうごめいている。人々は頭を伏せて拝み、いくらかは畏怖の念を感じながらも、多くは礼賛している。彼らの信仰対象が具現化したのだ。あなたはバルコニーの上からその様子を見ている。そのなかの二人の警護がよそ見をしていることに気が付いた。

そして逃亡の途中、3人の囚われの者を牢獄から解放するチャンスを得ます。

導入 船員の選択

船員を3人解放できる

船員を3人解放できる

カルト集団の牢獄から3人だけ解放できます。それぞれ操舵・砲撃・格闘・医療・修理が得意な人物が捕らえられています。

このうち医療スキルは医師だけが持ってる能力です。それ以外は代用が効く能力です。医療スキルが有ると、怪我人を医療施設に向かわせなくても医師を怪我人に近づければ体力を回復できるので、乱戦ですこし有利です。また、気絶した船員を治療することも出来ます。

今回は砲撃・格闘・医療の3人を解放しました。

序盤 最初の街を目指す

この海域から脱出せよ

この海域から脱出せよ

それからしばらくチュートリアルが進みます。この説明は日本語ではありませんが、図解やマーカーつきで説明されるので、英文が分からなくても問題ありません。

マップ画面に移って操船が可能になると南ゲートを目指せと指示されます。すぐに移動してもいいですし、このエリアでは戦闘は起こらないのでじっくりエリア探索することもできます。食糧もエリアを移動しない限り消費しないので安心です。このシード値ではエリア内に2つほどのお金マーカーを発見できるので、拾っておくとよいでしょう。

ゲートを通過すると戦闘チュートリアルがはじまります。こちらの説明も図解やマーカーで指示されるので理解に苦労はしません。

ゲートはイベントを必要数パスすることで開くシステム

ゲートはイベントを必要数パスすることで開くシステム

次のエリアでは4つのイベントマーカーを探すことになります。ゲートの要求する数をパスすると鍵が開く仕組みです。要求イベント数のうち、お金と魚のマーカーは回収してもカウントされないので注意。

それぞれのイベントの英文テキストは膨大なため翻訳はしませんが、このエリアの選択肢では全て下の選択肢を選んでいくと、いくつかのイベントで戦闘を回避することが出来るのでちょっとお得に進行できます。

このエリアでは街がないので修理できません。避けられるのであれば戦闘は避けるのが無難です。

【進行不能な不具合】
(バージョン Early Access0.5.8009)で発生。

ケース1、最初の街に到着する前にプレイヤーの船が沈没 → 助かった後に画面暗転 → 暗転のまま手探りでゲーム終了 → ゲームを再開するとクエストが進まなくなった

ケース2、最初の街のエリアに移動 → なぜか背後のゲートが閉まっていない → 戻ってみる → そちらでゲートが閉まって閉じ込められた

このような場合はあきらめて新たにゲームをスタートし直すしかありません。ただし時間にして10分程度のロスなのでショックは少ないです。

ショップ

ショップ

追手に追われるイベントをクリアしながら4つのイベントを回収すると次のエリアに移動できます。クエストの目標先であるこのエリアでは最初の街が発見できます。

ショップの操作法は、単にクリックして購入するものとドラッグ&ドロップして購入するものがあります。食糧や砲台についている+-のマークは、+は購入、-は売却です。

現バージョンでは全ての改造を行えるほどの資金を稼ぐことは出来ませんから、何を購入するか慎重に選択しましょう。商品のラインナップは街によって変化します。

ライフボートを搭載しておくと沈没時に船員の被害を最小限に抑えて脱出できるようになります。船員を失うと補充が難しい仕様のバージョンなので、船より何より船員確保は大事にすべき要素です。このあと増えてくるクリーチャーとの近接戦闘でも駒数が大事になってきます。

中盤 ルートを選択しながら進む

エリア移動のイベント

エリア移動のイベント

an ancient, unfathomable consciousness bears down on you with terrible weight. tentacles rise again, snatching at you, but now you can hold them off. you sense frustration, and a curiosity from the consniousness at your new-found strength. ahuge, gaping maw emerges from the blackness, ready to envelop you…

(意訳:古代の計り知れない意識が凄まじい重さであなたにのしかかった。触手はあなたの身体を掴んで再び上にかざした。しかし今のあなたは触手を握ることができる。あなたは新たに授かった不思議なパワーを使いたくてウズウズしています。ぼんやりした大きな暗闇はあなたを覆い尽くそうと口を開いた。

a beacon appears in the hot, encroaching darkness, before sinking beneath you and exploding in absolute illumination. the maw shrinks back with a roar.

(意訳:灯台の熱い光は、差し迫る暗闇を照らした。そしてあなたの傍らに寄り添い絶対的な光のパワーをスパークさせた。暗闇の口はけたたましい音を立てて退いた。

逃げるしかなかった主人公は、巨大イカのモンスターに対抗する手段を得つつあるようです。

中盤はルートを選択しながら先に進む

中盤はルートを選択しながら先に進む

ここからのルートは選択肢が増えて自由度が高くなります。選んだ先のエリアの環境はシード値ごとに異なります。有利な条件を揃えて進むことが出来るか、あるいは困難つづきの旅となるかはルート選択しだいです。

終盤 厳しい環境を乗り切れ

カルト集団の激しい追撃が続くようになると、最初は上手くかみ合っていた歯車も中盤以降は徐々に狂ってきました。

まずツラくなってきたのは船の耐久値とその修理費用です。イベントマーカーはひとつのエリア内に配置される数が有限なのでお金が稼ぐにくいのです。稼ぎが少ないので修理費用に手一杯で船の改造にまで手が回りません。

(動画内容: 船の衝突による船員の落水)

慣れてくると色々な事がやりたくなるものでして、攻撃方法のひとつに体当たり攻撃があります。これは敵船に大ダメージを与える強力な攻撃方法なのですが、強い衝撃が発生します。これによって船員が海に投げ出されることがあります。今回のプレイでは貴重な医師スキルを持つ船員の落水救助が間に合わずに帰らぬ人となりました。

終盤になると頻繁にクリーチャーが船に乗り込んできます。それを退けるために白兵戦になるわけでして、そうなってくると船員が1人いないだけでも手数が減り、かなりの苦戦を強いられることになります。資金的にも修理代で手一杯ですから、街に立ち寄っても船員の雇用ができません。これがかなりの痛手となりました。

イカの待つ最終決戦場へ

イカの待つ最終決戦場へ

苦戦が続いて被害も大きくなり、結局のところ最終決戦までに船の沈没1回と、それにともなう船員の脱落がありました。このようなかたちで不完全なままボスに挑むことになったのです。

ボス クラーケンとの戦い

手にしたパワーで巨大イカのモンスターに挑む主人公

手にしたパワーで巨大イカのモンスターに挑む主人公

最終決戦ではイカに砲撃が通用するようになります。色々な変化球で来るイカの隙をついて砲撃していくことになります。

イカの攻撃のうち最も痛いのは「突進攻撃」です。この攻撃は避けようがないので100%船がダメージを受けることになります。衝突のショックによって船員が海に投げ出されることもあるので危険です。そのほかの攻撃はパターンさえ分かってしまえば難なく凌ぐことが出来ます。

(動画内容: ボス戦の負けパターン)

動画では串刺し攻撃によって止めを刺されていますが、砲撃が間に合っていれば串刺しを回避することが出来ます。

イカ大王とのボス戦は、まさにその「タイミング」を合わせていくことが肝心な要素になっています。イカ大王はあの手この手でプレイヤーの砲撃準備を阻止してきますので、船員の人数が少ないと必然的に苦戦を強いられることになります。動画では5人でボスと戦っておりまして、とにかく辛い戦いでした。

【攻略のコツ】
避けられない突進攻撃の対策としては、装甲の強化があげられます。すこしでもダメージを少なく出来れば最大限粘ることが出来ます。そして理想を言えば大砲のアップグレードもあげたいところですが、相当に運が良くなければそこまで資金の余裕は生まれません。あとは手数が多ければ砲撃チャンスを維持しやすいので、船員は多ければ多いほど楽に戦えます。